リフォーム、リノベーションの提案
リフォームとリノベーションの違い
新しい物件を購入して、そのまま住むだけでなく、さらに快適さや価値を高めたいと思うことがあるでしょう。
その際に、リフォームやリノベーションを検討することが多いです。しかし、リフォームとリノベーションには明確な違いがあります。
リフォームは、建物の経年劣化や破損、汚れなどを修繕し、元の状態に戻す工事です。例えば、壁紙の張り替えや、床の修復などが該当します。
一方、リノベーションは、建物の機能やデザインを一新し、価値を高めるための工事です。リノベーションでは、間取り変更や設備の最新化などを行い、建物を新築同様の状態に近づけることもあります。
時には、「フルスケルトン」と呼ばれる状態にまで建物を解体し、構造から作り直すこともあります。
リフォームは比較的小規模な工事であり、費用も100万円から300万円程度で済むことが多いですが、リノベーションは工事の規模やデザイン性によって500万円から1000万円以上かかることがあります。
工事の追加や期間の長期化に注意
リフォームを希望する際、まずは信頼できる工事会社を選ぶことが重要です。
もし特定の業者が見つからない場合、自社が提携しているリフォーム会社に見積もりを依頼することができます。
見積もりのためには、現地での確認が必要です。その際、買主とリフォーム会社の双方と時間を調整して、現地調査を行います。
工事が始まると、「これもしたい」「あれも追加したい」といったリクエストが増えることがあります。
そのため、最小限の工事と最大限の工事の2つのパターンで見積もりを依頼すると良いでしょう。
また、マンションの場合、管理組合への工事申請や承認に1~2か月かかることがあります。
戸建ての場合でも、建築確認が必要な増改築には申請や検査が必要で、これに関連した追加費用や工事期間の延長が生じる可能性があります。
古い設備では部品が製造終了しており、修理が難しい場合があります。
その場合、設備全体を交換する必要があり、予想外の費用がかかることもあるので、注意が必要です。
リフォームにかかる費用と時期の目安
リフォームにかかる費用
- リビング・ダイニング: 120万円~(クロス、フローリング、ドアの交換、壁面収納の造作など)
- 床: 10万円~(既存の床にフローリングを上張りする。張替えは40万円~)
- 外壁: 100万円~(標準的な塗装、足場工事含む)
- 窓: 8万円~
- 塗り壁: 20万円~(壁・天井クロスを剥がし、珪藻土を塗る)
- キッチン: 80万円~(位置を変えずにキッチンを交換)
- 浴室: 70万円~(システムバス交換)
- 洗面室: 15万円~(洗面化粧台の交換)
- トイレ: 12万円~(タンク付きトイレに交換)
- 屋根: 50万円~(塗り替え、足場工事代含む)
- 壁紙: 8万円~(壁・天井クロスを張替え)
リフォームをする時期の目安
- 屋根: 化粧スレートの場合、部分補修で5~6年ごと、塗り替えは7~10年ごと。瓦の場合、部分補修は5~6年ごと、葺き替えは20~30年。
- 建具: 玄関や室内ドアは15~20年、サッシは15~20年。
- 躯体: 土台や床組みの補修・補強は20~30年、柱・梁も20~30年。
- 設備: ガス給湯器は10~15年、コンセントや電気設備は15~20年、キッチンやバス、トイレは10~20年、給排水管は10~20年。
- 内装: 床フローリングは10~15年、床カーペットは5~10年、壁や天井クロスは10年。
- 外壁: モルタル地下吹き付けは7~10年、サイディングは5~7年ごとの補修、塗り替えは10~15年。
まとめ
リフォームやリノベーションは、住まいを快適にし、価値を高めるための重要な選択肢です。
しかし、「できると思っていたらできなかった」「思った以上に費用がかかった」と後悔しないよう、自己判断せずにリフォーム会社としっかり相談しましょう。
このブログ記事では、リフォームやリノベーションに関する基本的な情報を提供し、注意点を解説しました。
もし具体的なリフォーム計画がある場合は、お気軽に弊社までご相談ください。
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