地面師とはどんな人たちなのか?
地面師とは、他人の土地を自分の土地だと偽り、売り渡したかのように見せかけることで金銭を騙し取る詐欺師集団です。
この詐欺集団は分業制で動き、計画を立案する「統括役」、現場を主導する「コントロール役」、持ち主になりすます「なりすまし役」やそのスカウトを行う「手配師」、そして偽造書類を準備する「道具屋」など、役割ごとにプロが集結して犯行に及びます。
五反田の元旅館事件
2017年に発生した実際の事件では、東京・五反田の元旅館が舞台となりました。
この旅館の土地は広さ約2000平米で、持ち主である70代の女性が入院中に地面師たちが狙いを定めました。
彼らは偽の持ち主を装い、土地を63億円で売却しようと画策しました。
法務局が申請を却下するまで、取引の詐欺に誰も気付かなかったのです。
詐欺を見抜けなかった理由
事件当時は東京五輪前で土地の価格が上昇していたこともあり、不動産業者にとってこのような都心の広い土地は魅力的でした。
競争の激しさや、書類が揃っていれば問題ないという思い込みが、詐欺に引っかかる原因となりました。
詐欺師たちは書類を完璧に偽造し、権利者本人に会うことなく取引を進めたため、違和感が見過ごされたのです。
地面師の手口と内部構造
ドラマや映画のように、地面師たちは全員が詐欺の全容を把握しているわけではありません。
それぞれが自分の役割を忠実にこなすだけで、最終的に詐欺が成立する構造になっています。
詐欺が発覚しても、「全容を知らなかった」として責任を逃れる手口を使うことが一般的です。
具体的な首謀者たち
地面師のリーダー格だった受刑者は、詐欺を繰り返しながらも証拠を残さずに活動していた人物です。
彼のチームは仲間内での信頼関係が厚く、金銭の分配を慎重に行うことでトラブルを避けていました。
詐欺師たちは、人を殺すことはリスクが高いと考え、あくまで詐欺行為に徹していました。
被害者の現状と対策
詐欺に遭った被害者の中には、事業が立ち行かなくなり家族がバラバラになってしまったケースもあります。
このような事態を防ぐためには、自分の資産をしっかりと管理し、定期的に確認することが重要です。
特に、資産の所有者が高齢の場合や、土地相場の変動が激しい場合には注意が必要です。
箕面市内では現在のところ、地面師のような詐欺の話は聞いておりませんが、これから新駅が開業することによる土地の相場上昇や、地主の方々の高齢化が進む中で、同様の詐欺に遭わないよう十分な注意が必要です。
土地の売買や資産管理については、信頼できる不動産会社と連携しながら、適切な対策を取ることをおすすめします。
弊社でも資産管理や不動産取引に関するご相談を受け付けております。
詳しくは、弊社ホームページをご覧ください。
また、不動産の安全な取引についてや箕面市の不動産情報に関する記事も掲載しておりますので、ぜひ参考にしてください。