そもそも“脳にいい”って、どういうこと?
さまざまな“経験”を積むことが、脳を育てる
「○○が脳にいい」「○○は脳に効く」といった表現を耳にしたことはありませんか?
広告や早期教育の教材でも、このようなフレーズを目にすることがよくあります。
しかし、“脳にいい”とは具体的にどういうことなのでしょうか?多くの人が、その定義を明確に理解していないかもしれませんが、脳の発達を考える上でこれは非常に重要なポイントです。
脳は、さまざまな“経験”を通して活性化されます。
ここでいう活性化とは、脳内に豊かで合理的な神経回路が形成されることを意味します。神経回路とは、脳内の無数の細胞をつなぐ配線のようなものであり、脳が効率的に働くための基盤です。この基盤がしっかりしていることで、脳はさまざまな状況に対応できる柔軟性を持つようになります。
優れた脳神経回路を作るための時期
脳の発達は段階的に進んでいきます。
まず、3歳までに基礎的なチューニングが行われ、その後4歳から8歳までは小脳の発達期、9歳から12歳までは「脳のゴールデンエイジ」と呼ばれる時期で、神経回路が急激に増加します。
この時期は特に「体験」と「健やかな睡眠」によって脳が活性化されます。
その後、13歳になると脳は「子ども脳」から「大人脳」へと変わり、15歳前後で安定します。
この時期の脳は効率的に知識を収納し、分類・組み合わせによって学習や仕事に最適な状態になります。
しかし、感性情報の取り込みが減少するため、基礎的な感性や想像力がしっかりと育っていることが重要です。
経験が脳を育てる
では、どのような経験が脳にとって重要なのでしょうか?
実は、特別なことをしなくても、日常の中でのさまざまな体験が脳神経回路を豊かにします。
たとえば、「泥遊び」「友達と隠れ家を作る」「坂道を駆け降りる」など、子どもにとって心に残るような経験が大切です。
これらの経験は、箕面市のように自然が豊富で、日常の中で自然と触れ合う機会が多い地域でこそ得られるものです。
自然とのふれあいは、子どもたちにとって強い生きる力を育むための大切な要素です。
箕面市のような自然環境に恵まれた地域で育った子どもたちは、柔軟で洗練された脳神経回路を持ち、生きる力が強い人間へと成長していくことでしょう。