住宅ローンの基礎知識
住宅ローンを組む際には、「金利」「返済期間」「借入額」の3つが重要なポイントです。
これらを慎重に検討し、最適な金融機関を選ぶことが成功への鍵です。
本記事では、住宅ローンの基本的な知識と選び方について解説します。
1. 住宅ローンの金利タイプと返済期間
住宅ローンを検討する際、まず考慮すべきは「金利タイプ」と「返済期間」です。
金利タイプには、「固定金利型」「変動金利型」「固定金利期間選択型」の3つがあります。
固定金利型
返済期間中、金利が変わらないタイプです。将来の金利上昇を気にせず、安定した返済が可能ですが、その分、金利が高めに設定されることが多いです。
変動金利型
市場金利に連動して金利が変動するタイプです。
一般的に、固定金利型よりも初期金利が低く設定されますが、金利上昇リスクがあります。
銀行によっては、「5年ルール」や「125%ルール」といった救済措置が設けられています。
固定金利期間選択型
一定期間は金利が固定され、その後、変動金利に切り替わるタイプです。
固定期間終了後には、再度固定金利を選ぶか、変動金利に移行するか選択できます。
返済期間は、多くの金融機関で最長35年とされており、80歳までに返済が完了することが求められる場合があります。
45歳以上でローンを組む場合、返済期間が短くなり、月々の返済額が高くなる可能性があるため注意が必要です。
2. 借入可能額と返済比率
借入可能額は、金融機関の審査によって決まります。
この際に考慮されるのが「返済比率」です。返済比率とは、年収に対する年間返済額の割合で、多くの金融機関では30~35%が目安とされています。
例えば、年収500万円の場合、年間返済額の上限は150万円から175万円程度です。
この返済比率が高いと、返済リスクが大きくなり、借入可能額が減る可能性があります。
複数の金融機関で事前審査を受け、最も条件の良いところを選ぶことが重要です。
3. 元利均等返済と元金均等返済
住宅ローンの返済方法には、「元利均等返済」と「元金均等返済」があります。
元利均等返済
毎月の返済額が一定で、初期の返済負担が軽くなります。
返済額が一定なので、返済計画が立てやすいですが、総支払額は元金均等返済よりも高くなる傾向があります。
元金均等返済
毎月の元金返済額が一定で、利息が少しずつ減少していくため、総支払額が少なくなります。
ただし、初期の返済額が高くなるため、返済開始時の負担が大きくなります。
同じ条件で比較した場合、総支払額は元金均等返済が有利ですが、金融機関によっては元利均等返済しか扱っていない場合があるので、事前に確認しておくことが重要です。
4. 事前審査の重要性
住宅ローンを申し込む際、1つの金融機関に絞るのはリスクがあります。
もし審査に通らなかった場合、再審査に時間がかかる可能性があるからです。
複数の金融機関に事前審査を申し込み、審査に通った中から条件の良いところを選ぶことをお勧めします。
この記事では、住宅ローンの基本知識をわかりやすく説明しました。
初めて住宅ローンを検討される方にとって、少しでも参考になれば幸いです。