役割分担することで物件がよく見えてくる
不動産の購入を検討する際、物件の案内を受けることは重要なステップです。
しかし、ただ見学するだけではなく、適切な準備と役割分担を行うことで、物件の良し悪しをより正確に判断できます。
本記事では、物件案内当日の流れや注意点について詳しく解説します。
案内当日に持参すべきものと服装
物件の見学をスムーズに進めるためには、以下のものを準備しておくと便利です。
✅ 物件概要書やチラシ – 事前にネットで調べた情報を印刷して持参すると、比較検討しやすくなります。
✅ メモと筆記用具 – 気になった点を書き留めるために必要です。スマートフォンのメモアプリでもOK。
✅ カメラ(スマートフォン) – 物件の状態を記録するために活用できます。
また、服装にも注意が必要 です。特に売主が立ち会う場合は、短パンやサンダルといったカジュアルすぎる服装は避けたほうが無難です。
実際に、売主が購入希望者の服装を理由に売却を断った事例もあります。第一印象を大切にしましょう。
待ち合わせ場所の選び方
案内当日の待ち合わせ場所には、主に以下の4つの選択肢があります。
1️⃣ 物件現地 – 直接現地で集合する方法。手軽で分かりやすい。
2️⃣ 最寄駅 – 道中の雰囲気を感じながら現地へ向かえる。
3️⃣ 購入検討者の自宅 – 営業担当者とじっくり打ち合わせができる。
4️⃣ 不動産会社 – 事前に資金計画や条件を整理しやすい。
購入意欲が高い場合は ③自宅 や ④不動産会社 で待ち合わせて、物件に向かう道中で具体的な条件や希望を相談するのが効果的です。
一方で、営業担当者と適度な距離を保ちたい場合は ①現地 や ②最寄駅 で待ち合わせると良いでしょう。
案内を受ける際の5つの原則
物件見学では、以下のポイントを意識するとスムーズに進みます。
1️⃣ 買主側の不動産会社と役割分担を明確にする
➡ どの点を自分が確認し、どの点を不動産会社に任せるのか事前に決めておく。
2️⃣ 売主と直接交渉しない
➡ 価格や条件交渉は必ず仲介業者を通すこと。直接交渉するとトラブルのもとになる。
3️⃣ 売主の人柄や態度を観察する
➡ 売主がしっかりしている物件は、メンテナンス状態が良好である可能性が高い。
4️⃣ 収納や扉を開ける際は売主の許可を得る
➡ プライベートな空間に配慮し、無断で開けるのは避ける。
5️⃣ 売主に失礼な発言をしない
➡ 「汚れている」「狭い」といった否定的な発言は避ける。
購入検討者が確認すべきことは「モチベーション」
物件の見学時には、間取りや設備だけでなく、「ここに住みたい」と思えるかどうか という直感も大切です。
「家の傾きをチェックすべきですか?」とよく質問されますが、専門知識がないと正確な判断は難しいものです。
気になる場合は、専門家に依頼するのが最適です。
不動産会社は目視で確認できる範囲しかチェックできません。
購入後に問題が発覚しないよう、購入前に必要な専門調査を行うことも検討しましょう。
まとめ
物件の見学は、ただ部屋を眺めるだけでなく、事前準備や不動産会社との役割分担が重要です。
購入意欲の高さや営業担当者との距離感に応じて待ち合わせ場所を決め、適切な服装と持ち物を準備することで、スムーズな見学が可能になります。
また、売主との関係にも配慮し、直接交渉は避けるなどのマナーを守りながら、慎重に判断しましょう。
不動産は大きな買い物だからこそ、冷静にポイントを押さえた見学が成功のカギとなります。