画地調整率と側方路線影響加算について解説
土地評価を行う際、特に角地や準角地の評価額を算出するには「側方路線影響加算」が重要なポイントとなります。
本記事では、側方路線影響加算の基本概念や計算方法、そして適用される具体的なケースについて解説します。
側方路線影響加算とは?
側方路線影響加算とは、宅地が正面と側方の両方で道路に接している場合に評価額が加算される仕組みです。
この仕組みは、複数の道路に接していることで利便性が向上し、その土地の評価額が高くなることを考慮しています。
加算の計算方法
正面路線の評価額に、側方路線の評価額を加算して算出します。以下の式で計算されます:
土地評価単価 = 正面路線価 × 奥行価格補正率 + 側方路線価 × 奥行価格補正率 × 側方路線影響加算率
例えば、正面路線価が300千円、奥行価格補正率が0.98、側方路線価が50千円、側方路線影響加算率が0.03の場合、以下のように計算されます:
土地評価単価 = 300千円 × 0.98 + 50千円 × 0.94 × 0.03 = 295.41千円
土地の面積が30m × 36mの場合、評価額は以下の通りです:
土地評価額 = 295.41千円 × 30m × 36m = 319,042.8千円
正面路線と側方路線の区分
正面路線とは、接する道路の中で最も評価額が高い路線を指します。
一方で、正面路線以外の道路は側方路線として扱われます。
例えば、正面路線価が300千円、側方路線価が50千円の場合、正面路線は300千円の路線です。
角地と準角地
土地が2つ以上の道路に接している場合、「角地」または「準角地」と呼ばれます。
角地は利便性が高く評価額が高くなりますが、準角地はそれよりも低い評価になります。
側方路線影響加算率は「側方路線影響加算率表」に基づいて決定されます。
側方路線影響加算率表(抜粋)
地区区分 | 角地の場合 | 準角地の場合 |
---|---|---|
普通住宅地区・中小工場地区 | 0.03 | 0.02 |
ビル街地区 | 0.07 | 0.03 |
高度商業地区 | 0.10 | 0.05 |
利便性と評価額の関係
角地や準角地は、道路への接面が多いため利便性が向上します。
これにより、商業用地や住宅用地としての価値が上昇します。
不動産取引を行う際、こうした加算要素を考慮することで適正な評価が可能となります。
まとめ
側方路線影響加算は、土地評価における重要な要素です。
適切な計算方法を理解することで、正確な土地評価が可能となります。
不動産の売買や賃貸において、こうした知識を活用することで信頼性の高い取引を実現しましょう。
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株式会社コムハウス:竹村 光平
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住所: 大阪府箕面市萱野4丁目3-10