売買契約までにやっておくべきこと
不動産を売買する際、契約までの流れをスムーズに進めるためには、事前にやるべきことがたくさんあります。
本記事では、売主・買主それぞれが準備すべきことや、価格交渉のポイントについて詳しく解説します。
売買契約までの流れ
購入申込書を提出してから売買契約に至るまでの期間は、おおよそ1週間から2週間程度が一般的です。
その間に、物件の確認や必要書類の準備を進める必要があります。特に買主側は多くの手続きを進めなければならず、時間が限られているため、効率よく準備を進めることが重要です。
売買契約前には、以下のような検査や調査が必要になることがあります。
住宅診断(インスペクション)
フラット35適合証明
瑕疵保険の加入可否確認
耐震基準適合証明の取得
リフォーム計画がある場合の現地調査
また、売主側との日程調整を行い、契約前に物件を再確認することも大切です。
何か気づいたら営業担当者へ相談
売主が購入申込書を受け取ってから契約に至るまでの間に、以下の準備を行います。
価格条件交渉
物件周辺状況等報告書・付帯設備表の作成・確認
売買契約書・重要事項説明書の作成・確認
契約時の必要書類の準備
この期間に、新たな情報が判明することもあります。
たとえば、物件周辺の状況に変更があったり、設備の不具合が見つかったりする場合もあるでしょう。
こうした変更点は契約条件に影響を及ぼす可能性があるため、すぐに営業担当者に相談することが大切です。
価格交渉を受け入れるべきか?
売主にとって、購入申込書を受け取った後に最も悩ましいのが価格交渉です。
「もう少し待てば、より良い買主が現れるのでは?」と考えてしまうこともありますが、不動産取引では次のような定石があります。
売り出してすぐに現れた買主の条件は、最も良い可能性が高い
査定額との差額5%以内の交渉は、売主・買主双方の希望によって調整しやすい
販売開始から6カ月経過すると、売れにくくなる
特に、最初に現れた買主は市場をよく理解しており、購入の意思も強い傾向があります。
最初の購入希望者を逃した結果、その後の買主が条件面で不利になることもあるため、慎重に判断することが必要です。
買主はすみやかに融資の事前審査を
買主にとって、売買契約までにやるべきことは数多くあります。
価格条件の交渉
住宅ローンの事前審査(現金購入の場合は不要)
専門的検査の実施可否の確認
新築・リフォーム計画の最終確認
売買契約書・重要事項説明書の確認
物件周辺状況等報告書・付帯設備表の確認
売買契約時の必要書類の準備
特に、住宅ローンを利用する場合、事前審査は早めに行いましょう。
事前審査と本審査の違い
住宅ローンには、契約前に行う「事前審査」と、契約後に必要書類を揃えて行う「本審査」の2種類があります。
事前審査の特徴
金融機関が買主の年収や信用情報をもとに仮審査を行う
必要書類が少なく、結果が比較的早く出る
審査が通ることで、売主に対して「融資の可能性がある買主」とアピールできる
本審査の特徴
売買契約後に行う正式な審査
詳細な書類が必要で、結果が出るまでに時間がかかる
本審査が通らない場合、契約が白紙になることも
事前審査に通っていない状態で売買契約を結ぶのはリスクがあるため、できる限り契約前に事前審査を済ませておくことをおすすめします。
まとめ
売買契約までの期間は短く、準備すべきことがたくさんあります。特に買主は住宅ローンの審査や契約書の確認など、迅速な対応が求められます。一方で、売主は価格交渉の判断や物件の状態確認を適切に行うことが重要です。
事前準備をしっかり行い、スムーズな取引を目指しましょう!
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